リッタースポーツチョコレート「ストロベリーヨーグルト」を賞玩した。

「”リッター”ストロベリーヨーグルト」の断面を拡大した様子。乾燥イチゴの粒がはっきりと見える。

毎年2月になると日本で注目される、フランスやベルギーのチョコレートたち。パッケージが綺麗だし、形やフレーバーも凝っていますよね。一方で、ドイツのチョコレート。フランスやベルギーなどと比べて「高級感」や「おしゃれ」というイメージはなく、多くの人の注目を集める存在ではないかもしれません。

でも、「チョコレートといえばドイツに限る!」という熱心な愛好家は少なくないはず。輸入食料品店や高めのスーパーで手軽に買えますし、こってり・ずっしりとした味わいが好きな人は、ドイツ・チョコレートに行き着くのではないでしょうか。

もちろん、私もドイツのチョコレートが大好き。今回は、ドイツの定番「リッタースポーツ」の「ストロベリーヨーグルト」をご紹介します。

リッタースポーツとは

リッタースポーツとは、アルフレート・リッター社のチョコレートブランドです。リッター社の前身は、1912年にアルフレート・リッターとクラーラ・リッターの夫婦が創設したチョコレート工場。正方形の「スポーツ・チョコレート」は1932年、「普通の長方形のチョコレートと同じ重さで、しかもジャケットのポケットに入れても割れないようなチョコを作ろう」というクラーラの提案で誕生しました。

通常サイズのリッタースポーツは、どんなフィリングでもきっかり100グラム。およそ9センチ四方の正方形なのが特徴です。ドイツでは1ユーロ程度と安価ですが、添加物が少なく、素材を活かしたぜいたくな味わい。ヘーゼルナッツやブドウなど、日本のチョコレートには珍しい材料を使っています。

もちろんドイツにおいて、リッタースポーツはチョコレートの定番。私もよく食べていました。大学の自販機でも売っていましたし……。朝ごはんを食べそこねたときには、休み時間に買って素早く食べ、血糖値を上げていました。大好きなヘーゼルナッツがごろごろ入っていて、心から幸福な気分になったものです。

リッタースポーツチョコレート「ストロベリーヨーグルト味」

さて、どうしても日本では高価にならざるをえない、リッタースポーツチョコレート……。成城石井で買い求めたこちらを、心して味わうことにします。

「“リッター”ストロベリーヨーグルト」のパッケージ。
パッケージ

桜のような愛らしい色のパッケージ。「ストロベリーヨーグルト」味は初めて食べるかもしれません。ここで基本的な情報を確認しておきましょう。

商品名 “リッター”ストロベリーヨーグルト
原材料砂糖、植物油脂、ココアバター、ぶどう糖、カカオマス、全粉乳、乳糖、脱脂乳ヨーグルトパウダー、クリームパウダー、脱脂粉乳、ストロベリー(乾燥ストロベリー、粉末ストロベリー)、バターオイル、米、マルトデキストリン、食塩、大麦麦芽、香料、乳化剤(大豆由来)、pH調節剤
熱量578キロカロリー
「”リッター”ストロベリーヨーグルト」の包みを開けた様子。16個の正方形になるよう、割れ目が均等に入っている。
開封した

開封しました。リッタースポーツは16個のブロックに分かれています。1人でボリボリ食べるのもいいですが、4つに割って少しずつ味わったり、半分に割って2人で楽しんだりすることもできます。

「”リッター”ストロベリーヨーグルト」の断面。イチゴとヨーグルトのフィリングが覗いている。
断面

中にやわらかいイチゴヨーグルトのフィリングが詰まっているため、パキッと音がすることもなく簡単に割れました。鼻に近づけてみます。カカオの香りが濃厚なため、イチゴのフレーバーがわからず……。口に含んでみます。

「”リッター”ストロベリーヨーグルト」の断面を拡大した様子。乾燥イチゴの粒がはっきりと見える。
断面を拡大

「ストロベリーヨーグルト」というだけあり、ヨーグルトらしい酸味を強く感じます。イチゴではなく、ヨーグルトのすっぱさ。フィリングはやわらかいのですが、乾燥イチゴとライスクリスピーのおかげで、グラノーラを食べているかのようなサクサク感。歯ごたえ充分なだけでなく、鼻と口いっぱいに豊かな風味が広がります。

甘いものに目がない夫

口に入れると、イチゴをはっきり感じるね! イチゴのチョコレートは特別好きでもないけど、おいしいと思うよ。

たしかに。私もストロベリーのチョコレートは好きではないのですが、これはもう本当にケチのつけようもない程おいしいです。何がそんなに違うのでしょう。やはり人工香料の有無か?

チョコレートを愛する夫

チョコレートにイチゴを混ぜるんじゃなくて、イチゴとチョコレートを分けてるからおいしいんだよ。チョコレート自体をイチゴにすると、カカオ分が薄くなっちゃう。

なるほど、たしかに。たいてい「イチゴ味のチョコレート」って、チョコレートにイチゴ粉末と香料と着色料を加えて、かなり不自然な味・匂い・色になっていますよね。私はあれが苦手で、イチゴのチョコレートは避けていたのですが……。さすがはリッタースポーツ。カカオとイチゴのバランスが絶妙ですね。

やはり文句なく美味だったリッタースポーツ。ぜひ大学や会社の自販機に置いてほしいものです。